遠くのこだま

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「アホ」と「バカ」の歩み


全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)
(1996/11)
松本 修

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この表紙とタイトルからはお笑い系統の何かオメデタイ(けれどしょーもない)内容を想像してしまうかもしれないのですが、中身はとんでもない。内容の濃い素晴らしい本でした。

きっかけは、テレビプロデューサーである著者が関わっていた番組に届いた視聴者からの投書。
「東京出身の妻と大阪出身の夫の夫婦喧嘩で、言い争う時の「バカ」「アホ」という耳慣れない言葉にお互い傷つくのだが、東京からどこまでがバカと言いアホとの境界線はどこなのか、調べてほしい」というものだったそうです。

普通は関東圏ではバカ、関西弁はアホだと誰でも思っていますが、名古屋の一部では「タワケ」と昔のお武家様のような言葉が使われていたり、関西より西の地方でもたくさん「バカ」が使われていたりということがわかってきて、単純に東→バカ、西→アホと分けることはできないんじゃないか。
ということで日本全国に問い合わせを始めるところからアホとバカに関する「言葉の旅路」が始まっていきます。

多岐にわたる言語調査の内容を簡潔に紹介することは難しいですし、興味のある方は手に取って絶対損はない本です、としか言えませんが、専門外の云わばシロウトである著者の、言語学・民俗学・日本、中国の古典文学その他広い視野に立っての精力的な調査は、本職の言語学者の大先生をして「実に立派な研究だ。」とうならせるくらいハイレベルなもので、しばしば読み戻り、内容を書き出したりして整理・確認しないとついていけないほどでした。

考えてみれば、「あほ」も「ばか」も最も卑近な日本語。ほとんどの人が毎日のように使っている言葉なんですよね。
そんな身近な言葉なのに、今までまとまった研究結果がなかったことの方が不思議かもしれません。
「我々言語学者はバカなどという言葉を取り上げるのはバカラシイと思って取り上げてこなかった云々」という大教授の言葉にちょっと苦笑…といったところです。


[ 2009/04/21 20:12 ] 読書 | TB(0) | CM(4)
こちらにもこんばんは
うーん!これは面白そうな本ですね~。
関東の「ばか」関西の「アホ」はよく聞く話ですし、私も単純にそうなのだと思っていましたが・・・なるほどー、そう単純なものでもないのですね。

ちなみに、北海道では「ばか」も「あほ」もどちらも言います。
そのほかに、「はんかくさい」という言葉もあります。
これは、「ばか」「あほ」どちらの意味にもなりますが、今の若い人は使わないかもしれません(^_^;)
[ 2009/04/21 22:09 ] [ 編集 ]
ミツコさん、おはよーございます2
東日本と西日本とできっちり分かれている言葉かと思いきや、そうではなかったのですね。
そういえば、宮崎出身の私の父のイントネーションは東京っぽいところがありますし、
亡くなった夫の両親は兵庫県で同じ関西なのに、やはり発音が大阪や京都と少し違っていました。

だいたいは京の都で流行していた言葉が少しずつ東西南北に流れて行ったそうで、「バカ」ももともとは京都弁だったらしいんです。びっくりですよね。
でも、「あほ天国」の京都大阪でも、「バカタレ」「バカヤロウ」などは今でも使われていて、(反対に「アホタレ」「アホヤロウ」とは言わないです)「バカ」が関西から完全に消えていない点を考えると、なるほどと思います。

「はんかくさい」も本の中で何度も出てきていました。
この言葉も、北海道以外の土地でもいくつか使われているようです。
侮蔑やからかいの言葉というのは流行があって、流行らなくなったものはどんどん淘汰されたり、都から地方へ流れていくという歴史を繰り返していたんでしょうか。
ミツコさんがおっしゃるように、同じ土地に生まれても老年層と若年層とでは使う言葉が必ずしも同じではないかもしれませんね。
[ 2009/04/22 09:54 ] [ 編集 ]
ギャラクシー賞
こんばんは。

懐かしいです~、ハードカバーがあります、これ。
「探偵○イトスクープ」ですね。
上岡局長の時のネタです。

見事、ギャラクシー賞をとりました。
[ 2009/05/01 01:30 ] [ 編集 ]
きたこさん、こんばんは
当時はこういう番組があったこともまったく知らず、受賞のことも本で知りました。
多くの人が興味を持てるような内容でこれだけ詳細に調査が行われたことを考えると、受賞も充分納得できます。

今も続いている長寿番組ですよね。(^^)
[ 2009/05/01 21:55 ] [ 編集 ]
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