遠くのこだま

日々のあれこれ写真日記

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姥捨ての変形


デンデラデンデラ
(2009/06)
佐藤 友哉

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最近読んだ本の中で一番面白かった。

姥捨の慣習に従って「お山入り」した斎藤カユ(70歳)は、過去に捨てられながら秘かに生き延びてコミュニティを作っていた年上の老婆たちに助けられ、彼女らの住む隠れ里(デンデラ)へ。

そこには五十人のさまざまな老婆たちが人知れず生き続けていた。
自分を捨てた村を恨み復讐心をたぎらせる婆、助けられたことを喜ばず死の訪れを願う婆、寿命を全うするまで生を謳歌する婆、肢体と心の機能を失い唯呼吸するだけの婆……。

腹をすかせた巨大な羆が現れた日から始まるサバイバル劇。
羆と血みどろの戦いを繰り広げる老婆たちのすさまじい様子がやや寓話っぽく描かれていて、頁を繰る手が止まらなくなります。

考えてみれば、人間の本能って死より生に向くのが当然ですよね。
姥捨て山に放り出されたとしても即死するわけではないのだから、体も気持ちも頭もまだしっかり機能している老人だったなら生き残れる可能性だってゼロじゃないと思う。
捨てられたけれど、実は山のどこかで何年か残りの時間を生き抜いた老人は実際いたんじゃないでしょうかねぇ。

[ 2010/05/08 00:28 ] 読書 | TB(0) | CM(0)
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