遠くのこだま

日々のあれこれ写真日記

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今年の読み初め


年末年始、相変わらず見たいと思えるようなテレビ番組はほとんどなく、寒いので電気ストーブにはりつくようにして小説を読んでました。
芥川賞と直木賞……数日間に今年度の候補作が発表されましたが、私が読んでいたのは前年度の受賞作。 遅れてます(^_^;)。



乙女の密告乙女の密告
(2010/07)
赤染 晶子

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年上の女学生を「様」付けで呼んだり、大きな人形を抱えて出勤する外国人教師が出てきたり、なんだか一昔前の少女マンガふうな絵が思い浮かぶ世界へ、アンネ・フランクというあまりにも重い悲劇の人生を投入していることに正直なじめなかった。
女子学生(乙女)の切羽詰まった感情の高ぶりやエキセントリックな行動に疲れるばかりで、そういう世界を理解したいという意欲がわかず、なにかわけわからん・・・といった距離感に戸惑ってしまうのは自分が「乙女」世代ととかけ離れてしまったためなのでしょうか(笑)
「アンネの日記」の原題「Het Achterhuis ヘト アハテルハイス」はオランダ語で直訳すると「後ろの家」という意味だそうです。
日本語訳だと「隠れ家」がふさわしいらしい。でもここにはオランダ特有の建築様式で建物の後ろ部分を隠れ家にしていたという事実がストレートに込められているんですね。
日記を書いてる時にアンネ自身がつけたタイトルなんだと初めて知りました。




小さいおうち小さいおうち
(2010/05)
中島 京子

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戦前、地方から東京へ女中奉公に出てきた一人の女性が東京郊外の「赤い三角屋根の洋館」(小さいおうち)で働いた年月と、彼女の目を通して描かれるその家・家族の歴史。
昭和初期の「東京モダン」な風俗や次第に戦争の影が濃くなっていく暮らしぶりが読んでいてわくわくするほど面白く、私は直木賞受賞のこちらの方が断然よかったです。
向田邦子新春ドラマシリーズなどが好きだった人にはきっと大ウケする話じゃないかと思います。
恋愛事件や、遺品の中から出てきた秘密などもからめて少し謎めいた味つけもあり、読後の余韻も格別です。
久しぶりに読み終えるのが惜しいと思える小説でした。



[ 2011/01/09 18:35 ] 読書 | TB(0) | CM(0)
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