遠くのこだま

日々のあれこれ写真日記

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菊一文字と沖田総司


前記事で書いたBS時代劇「新選組血風録」(NHk)の第11回を見て、昨夜から「菊一文字」と沖田総司のことが頭の中をぐるぐる回っています。
予想通り、原作は大幅に改変されていて、シーンとしてきっちり再現されていたのは、もしかすると近藤・土方・沖田三人それぞれ三振りの刀が畳の上に並べられて少し談義をするという部分だけだったかも。

播磨屋道伯(刀屋)と土方のシーン(居丈高な土方を翻弄する道伯隠居´∇`)、日野助次郎・塾蝦夷先生・利吉(奉行所の御用聞き)の存在はすべてカットされて、多くの部分をオリジナルを混ぜ込んだ構成に変えていました。

最も大きな変化は、総司が菊一文字を抜いて戸沢鷲郎を斬る理由になった日野隊士殺害事件が「沖田総司の恋」の医者の娘・お悠殺害にすり替わっていたことでしょうか。
けれど、私がもっとびっくりしたのは、土方・沖田が真剣を交え、総司が負けて土方の言いつけどおり半井先生の(お悠の)家で療養生活に入るというくだりでした。


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実は私、総司はわざと負けるんだと思っていたんですね。
土方と本気で命のやりとりなんてするわけないし、自分が譲ることで土方を傷つけることもない。あっけなく刀を落とされても、長いこと刃を交えていると傷がついたりするからさっさと決着にもっていったんだろうなと思っていました。
まさか、本気で挑んで負けたの?
そして総司が最初に戸沢に対して則宗を抜かなかったのは、剣で闘う体力気力がもうなくなってきていることを自分で意識していたから? 「抜かなかった」んじゃなくて「抜けなかった」?
えぇぇぇぇぇぇぇ~~ 700年の名刀に戦闘で傷をつけたり血で汚したりしたくなかったからじゃなかったの?
私はお悠さんのことより、どちらかと言えばこの設定の方が意外でした。
長い時間を生きてきた名刀に寄せる余命少ない天才剣士の憧れに似た繊細な感情。神韻縹渺とした美しさを損なうことなく、この先も永遠に生き続けてほしくて、あえて使わないというこの物語のキモが崩れ、総司と菊一文字の絆(?)が薄まってしまったかのようにさえ感じられたのは正直、残念でした。


ただ、こういう設定を一方的に嫌だと考えているわけではありません。
刀を落とされてからの副長との会話には胸打たれるものがありました。
「刀が重い」「身体がついていかない」と打ち明ける総司。
「どうせ、ボロボロになって死ぬ」自分なのに、この状況での名刀との出会い、お悠との再会。
「私にはあまりにまぶしすぎた」と涙を流す総司のつらさが生々しく伝わってきます。ここ、あふれ出る辻本クンの涙にオバサン、やられましたわ。殺陣だけじゃなくピュアな演技がいいですよね、彼は。
そして、「死ぬのがこわい」

はい、わかっています。こういうのは司馬総司ではないんです。
原作にもちろんそんなシーンもセリフもないですし、「血風録」「燃えよ剣」を通じて、自分の苦しみや弱みを他人に訴えるなんてこと、一度もなかったはずです。
でも、ドラマならこんなシーンがあってもいいのかもしれない。
病に絡めとられていく命になすすべなく怯える青年の焦り、苦悩。
現代人には理解しやすい人物造形ですよね。すべてを自分の胸におさめて飄々と生きる「透き通った笑顔」の天才剣士よりは。←ま、そっちも見たかったのが本音だけれど(笑)

司馬原作を掲げている以上、なるべく原作を壊さないで見せてほしいというのが原作好きな視聴者の願いだし、その気持ちはもちろん私も持っています。
でも、テレビの世界のことはよくわかりませんが、いっさいいじらず原作そのままというわけにもいかないだろうなというのは察しがつきます。
原作はそれとして心の中に置いておいて、改変によって、別の話、別の総司像が見られたことを得した(!)と思いたいです。それがいいセリフや演技であったならなおさら。

いやー、私、えらいアツく語っとりますやん(@_@;)
というわけで他にもいろいろ思うところはあったけれど、ドラマの「菊一文字」、存分に楽しみましたよ。
特に「ううむ! きいたーーーー!(by芹沢局長)」と叫びたい大好きシーン。↓

・殺陣は別格。もうあの素晴らしい殺陣はね、私なんかがヘタに語れません。サイコーよ!
でもあえてそれがらみで言わせてもらうと、一番二番三番組長さんたち。

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新選組ベストスリーのセンセイたちのお稽古シーンが見られた(≧▽≦) かっこよかった、ステキだったね。

・お悠さんにプレゼントしたいと言う総司がかわいすぎ。
「沖田総司の恋」の続編を見せてもらっているような気がしました。

・こと剣術に関してはプライド高そうな沖田さん。
土方さんにじわじわ挑発されて、目が怒ってくる感じが見ていてわくわくしました。
「なんだと!?」って確か言いましたよね、土方さんに。珍しい。いや初めてかな、そんな言葉づかいするのは。
総司、怒ってる・・・(*^。^*)って妙に印象に残ってます。


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来週はどうなるんでしょう。
45分弱の放送時間で鳥羽伏見からまさかの函館までだとしたら、副長以外の各隊士のその後はかなりのダイジェスト版になりそうな予感。
そういう意味では一話もの最後に「菊一文字」を選んで丁寧に作り上げてもらえてよかったです。


ああ、長々と~~。
新選組、沖田総司で久しぶりにしゃべりまくりました。
うっとうしくて、すみませんでした~


[ 2011/06/13 23:56 ] 映像 | TB(0) | CM(5)
はじめまして
通りすがりの者です。

高校時代に「新選組血風録」にはまってから新選組ファンになりました。
特に司馬沖田が一番好きです。
「菊一文字と沖田総司」の記事を読んで、ほとんど同じ意見でしたので、つい嬉しくて感謝のコメントを書いています。

録画した番組を観てから、頭の中でいろんな感情がぐるぐる回って、言葉にうまくまとめられずにいましたので、
「そうそう!同じ!」と胸がす~っとしました(変な日本語ですみません)

私も司馬原作を使いながら、
この沖田像は無いかなぁと思ってました。
(ガイドブックを読んだ段階でショックでした)
他の役者さんだったら、観るのもつらかったかも。

が、ドラマには強く惹かれました。
苦悩を描いてなお、沖田から透明感と一途さ、初々しさが消えず、沖田の哀しみに素直に胸が打たれました。お悠さんとのやり取りもかわいかった~♪

殺陣が素晴らしかったですね~
いつもは殺陣にはあまり興味はわかない、というか、よくわからないのですが
本当に目が釘付けになりました。
稽古、型稽古、土方さんとの真剣勝負、ラスト
どれもがちがう味わいで、堪能できます。
ラストの殺陣はスローモーションで何度も観てしまいました(^^;)

最近は私の中の新選組熱もかなり平熱になり、冷静に(?)他の小説やマンガの「新選組」物語を眺めていたんですけど(眺めることは眺めていました)
この番組が始まってから温度急上昇。
いろいろ不満もありますが、夢中で観ています。あと1回だなんて…もっと見ていたい…

初コメントなのに意味不明に長々失礼しました。
詳しい記事を書いて下さってありがとうございました。
[ 2011/06/14 08:12 ] [ 編集 ]
GACHAさん、こんばんは。
はじめまして。
お書き込み、ありがとうございます。

私もン十年の新選組ファン歴の中で、基本になっているのも一番好きなのも司馬作品です。
潮の満ち引きのように(笑)、遠のいたりまた近づいたりの繰り返しですが、今回のBS時代劇のおかげでまた何度めかのマイブームが来ています。

確かにドラマの「菊一文字」は大改変で、あれはもう司馬沖田ではありません。(全体的に振り返っても脇にいる回の方が司馬沖田っぽくて、メイン回になるとなぜかキャラが大きく逸脱してしまうような脚本・演出になってたのが惜しいです)
でもこんなに見るのが待ち遠しい沖田総司の登場は久しぶりで、四月から毎週ツッコミを入れながらも(笑)ほんとに楽しませてもらいました。
あと一回が終わってしまったら、寂しくてプチ鬱になりそうです。(^_^;)

あ、わかります~(笑)>スローモーション
私も何度もリピってます。辻本クンの殺陣は速くて鋭くて、しかも佇まいがきれいですよね。
これだけの殺陣ができるようになるまで、相当がんばって練習したんだろうなぁと感心しています。

続編とかSPとか「燃えよ剣」とか、視聴者からのいろんな希望が出ているようですが、どんな形であれ、私ももう一度くらいは辻本総司で新選組ものを見たい気がします。
たった12回で終わってしまうのはあまりに惜しいですね。

長ったらしい呟き記事に目を止めてくださってありがとうございました(*^。^*)
[ 2011/06/14 18:17 ] [ 編集 ]
辻本@総司サイコー!
こんにちは。

文章を読んでいてそよこさんの総司さんへ寄せる思いが暑く!熱く!伝わってきました!!(笑)

>700年の名刀に戦闘で傷をつけたり血で汚したりしたくなかったからじゃなかったの?

そうなんですよね、これはこの物語の大きなテーマで、短い主人公の寿命とこれからも永遠に輝き続ける刀との対比が重要だったのに、少しそのテーマが薄らいでしまっていました。


「死ぬのがこわい」
現代だからこそ解るセリフでしたね。
原作ではそういう心情は出てきていませんでした。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」の時代のお話ですから、このセリフはあり得ないのですが、お話をドラマティックにする上では効果的演出だったのでしょうね。

原作を忠実に再現するのはとても大変です。
やはり現代人にマッチした作品に仕立てなければ、ドラマとして放送できませんしね。

今回の血風録はとにかく辻本@総司さんだけが居てくれたら、他はまあいいや~って気にさせるくらい、私の中の総司像にとても近かったような気がいたします。

残すところ後1話、お話は五稜郭まで行くようですが、総司さんの最期はどうなるのか、気になるところです。
そして、そして、辻本@総司スピンオフドラマを是非作って欲しいものです。v-344
[ 2011/06/15 14:46 ] [ 編集 ]
未見ですが・・・
そよこさん こんにちは。

感想拝読して、えええ~~~っと思うことがいっぱい。。。
沖田さんが土方さんに負けるなんてあり得ない…
とか。
でも、私もこの沖田さんは好きなので、土曜日の再放送を楽しみにしています。
[ 2011/06/15 15:07 ] [ 編集 ]
こんばんはー。
>ねこ江戸さん

はい、いろんな感想ブログ巡りで燃料投下!さらに暑くるしく語ってしまいそうなそよこでございます!

今の視聴者にわかりやすく受け入れられるかどうかということがやはり重要視されるのでしょうね。
私は入手していなくて知らなかったのですが、公式ガイド本に原作との違いに触れて、「天才剣士のキャラクターじゃなく、一人の人間として死を恐れ、病に立ち向かおうとする姿を描く」という内容が紹介されていたそうです。
最初から「死を前にして心乱れる青年」のイメージが描かれていたのでしょうか。
視聴者がみんな原作を熟読して確固とした「司馬沖田」のイメージを持っているわけではないですから、やはり「不思議な若者」よりわかりやすく共感を得やすいキャラクターでいこうということになったのでしょうね。

最終回、内容が盛りだくさんすぎて駆け足進行でしょうけれど、それでも辻本総司の出番が少しでも多いことを期待しています。(毎度のことですが、はっきり言って五稜郭あたりにそれほど情熱がそそげない沖田総司ファン^_^;)


>ミツコさん
まだご覧になってないのに、わらわらといっぱいネタバレしてしまってごめんなさいねーv-399
私なんぞのぶちまけてる独断カキコからへんな先入観に毒されず(笑)、ミツコさんご自身のピュアな視線でじっくりご鑑賞くださいね。
そして、よかったらご感想お聞かせいただけると嬉しいですよーん(^^)
[ 2011/06/15 18:36 ] [ 編集 ]
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