遠くのこだま

日々のあれこれ写真日記

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絵で知る恐怖の西洋史


怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)
(2011/07/23)
中野 京子

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同じ著者の『怖い絵』第1巻(単行本)を以前に読みました。
続きというか、「怖い絵」シリーズ第2巻に書きおろし2章を加えて文庫化したのが本作。
「絵」をしっかり鑑賞したいなら文庫サイズでは小さすぎて物足りなく感じると思いますが、絵に寄せられたエッセイは興味深く、読み物としてのクオリティは相変わらず高いです。
セレクトされているのは西洋の名画なので、西洋史のお勉強にもなって(まぁグロい歴史が多いんですが^^;)そちら方面に興味がある人には読み進むにつれて楽しさもいや増すことと思います。

カバーの絵はドラローシュ作「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
美しい乙女(16歳!)の死刑執行直前を描いた絵なのですが、処刑人の腕がイマイチなため当時の斬首ははなはだ失敗が多かった……という一文が恐怖の始まりです(~_~;)。いろいろ悲惨な想像してしまいます。
或いは、立つのもやっとかと見受けられる真っ白な顔の「カルロス二世」は、スペイン・ハプスブルク家の幾重にも重ねられた血族婚の恐ろしいなれの果てを見せつけられる肖像画。
有名なベラスケス作「「ラス・メニーナス」では、矮人・超肥満体・黒人・異形者などを王侯貴族の「慰み者」として飼い殺しにする残酷。
「人」が同じ「人」を自らの優越感を満たすための玩具あるいは珍獣扱いして省みない時代の空気がさりげなく(けれど強烈に)漂ってきます。

怖いけれど、ページをめくる手は止められない本です。
暑さに負けて、手に取る本をかたっぱしから中途で放り出している私ですが、この本は一気に読みました。



[ 2011/08/28 16:03 ] 読書 | TB(0) | CM(2)
そよこさん こんばんは。

「怖い絵」、第1巻もそうでしたけど、視点の違いで絵から受ける印象が違ってきますね。
「「ラス・メニーナス」、有名な絵だけど、そんな残酷さが隠されていたとは…。

身分制度があり、さらに人種差別もあったでしょうし、異形者などに対しては人としての意識は薄かったんでしょうね。
西洋の歴史、特に刑罰は残酷なものが多いですよねぇ…(-_-;)
日本では首切り役人は、相当腕の立つ人がなっていたのじゃなかったでしょうか。

グロテスクなのも怖い話も好きじゃないけど、なんだか引きこまれて読んでしまう気持ち、わかります。
怖いもの見たさなんでしょうかね~(^_^;)
[ 2011/08/30 22:29 ] [ 編集 ]
ミツコさん、こんにちは。

「ラス・メニーナス」には小人症の成人が描かれていますが、体のことだけではなく、当時のヨーロッパでは精神病院が入場料を取って狂気の人たちを見世物にしていたそうで、庶民の一娯楽的にとても賑わっていたと聞くと茫然……本当に怖い時代だったんですねえ。

斬首刑の絵で執行人が持っているのは斧なんですね。
日本刀のような鋭利な刃物で「斬る」んじゃなく斧で「叩きつぶす」わけですから、一撃で首と胴体を切り離すのはうんと難しそうです((((;゚Д゚))))
江戸時代には確か「山田浅右衛門」でしたっけ、そういう専門の家柄がありましたよね。
どうせ死ななきゃいけないなら、切腹でへたな介錯されて苦悶するより、プロの腕で瞬殺される方がいいと思っていた罪人もいたことでしょう。
沖田さんの介錯で切腹した山南さんはまだしも救いがあったと思います……なんてそっちへ話が飛んでしまいましたね(笑)。
[ 2011/08/31 16:21 ] [ 編集 ]
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