遠くのこだま

日々のあれこれ写真日記

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駅の思い出


blog110930-1


最寄りの私鉄駅前、駐車場からの風景。
京阪特急車両が淀屋橋方面に向かって発車したところです。

十五年ほど前に電車の中で過換気症候群の発作を起こして救急車のお世話になった後、しばらく電車に乗れなくなっっていた時期がありました。約十年間くらいかな。
待ち合わせの約束がいっさいできなくなって、身内以外の誰とも交流しなかった十年の間に私の対人関係は激減。ほとんど一人で行動する癖が身について今に至ります。

各駅停車の隣の駅まで所要時間2分。たった2分。120秒。
それが私にはどうしても超えられないハードルで、毎日切符を買って、乗る勇気が出るまで頑張ろうとこのホームのベンチに腰かけて、入線してくる電車を幾度も幾度も見送り、結局恐怖を乗り越えられずに暗い気持ちで駅を後にしていました。
心療内科も抗不安薬も呼吸法を取り入れたナントカ療法も、ぜーんぶダメ。私にはまったく効きませんでした。


blog110930-2

線路に沿って旧国道1号線が走り、その道路と淀川の間にある河川敷がゴルフ場になっています。グリーンがきれい。


完全に回復とはいきませんが、曲がりなりにも「行きたいな。行こうかな」と思った時に電車に乗れるようになったのは……これが不思議でもあり面白いことでもあるのですが、私がなんとか電車に乗れるように必死で頑張った、そのありとあらゆる努力をやめてしまった時でした。

もう、いいや。もう一生どこへも行かない。

もし、どうしても乗らなくちゃいけないことがあって、乗車したととたんパニック発作を起こしたとしても、中年の女ひとりが泡吹いてひっくり返っても別にどうってことないし、誰かが車掌さんに通報してくれるだろうし、たとえぶっ倒れて死んだとしても(こんなことで死ぬなんてありえないけど)、この国ならばそのまま放置ということは絶対にない。警察、病院、身内へ連絡…ちゃんと一人の人間が片付くまでの道筋は決まってる。そんなに長時間世間に迷惑をかけることなく私は消えていけるだろう。
もう、これ以上無駄な努力なんかやめよう。

そう思って自分に愛想を尽かした時から、私は回復し始めたんです(笑)
どーでもいいや…と開き直ってふて腐れたような気持ちでいると、少しずつ乗れる距離が伸びていきました。
今までのしんどさと努力はいったい何だったんでしょうねー(^_^;)


blog110930-3

電車とホームを見ていて、久しぶりに昔のことを思い出してしまいました。

明日から10月。昨日あたりから金木犀の香りがします。
いよいよ本格的な秋が始まりますね。



[ 2011/09/30 22:14 ] 日常 | TB(0) | CM(4)
ひんやり
感慨深く読ませていただきました。
苦しみは違いますが、ちょうど機会があって、イライラの対処法の本とウツの経験記を2冊ずつ読んだところでした。
人というのはどういう構造なのか、苦しく愛おしいものですね。その通り越してこられた頑張りや諦念が、今の優しいそよこさんを作っているのですね。
[ 2011/10/02 22:08 ] [ 編集 ]
あきらさん、こんばんは。
電車に乗れなくなっていた期間は30代半ばから40代半ばにかけての10年でした。
今から思うと、なんとか治ろう、乗れるようになろうともがいていたのは、私がまだ外部との接触を完全になくしたくはないと思っていたからなのでしょうね。
見たい絵もあり、観たいお芝居もあり、人と話もしたい、旅にも出てみたい……そういう気持ちと行動できない状況のジレンマで焦っていたと思います。
一度なにもかも「あきらめる」というか、執着を手放してみると自由になれるしらくにもなれるということを少し学べたかなぁという期間…振り返るとそんな感じです。
実は、現在もわりに心身が不安定になっていますが、これは更年期障害(^_^;)
ま、生きてるといろいろありますが、深刻になりすぎないで「いつか抜け出られるだろう」って立ち止まってぼんやり待ってるだけでいい場合もあるんじゃないかなぁと思っています。
[ 2011/10/02 22:53 ] [ 編集 ]
秋深し
こんにちは。
こちらは11月並みの寒さで、近くの山には初雪が降りました。

自分の体や心なのに、わからないこと、どうにもできないことってありますよね。

私も、ずっと昔、ちょっとノイローゼのようになったことがありました。ほんの短い間でしたけど…。
自分がそんな風になるなんて考えもしないことでした。
でも、そのことが、自分の性格などを見直すきっかけにはなりました。
つい何でも突き詰めて考えてしまって、どんどん自分を追い込んでいったり、若い時は特にそうでした。
根本的な性分は変われないでしょうけど、年を取って、ちょっとはコントロールできるようになったかなと思います。

ほんとに生きてると、いろんなことがありますねぇ…。
執着を捨てるって禅の教えでしたっけ…実は楽に生きる術なのかもしれませんね。
でも、それがなかなか難しいんですけどね(^_^;)
[ 2011/10/03 15:42 ] [ 編集 ]
ミツコさん、こんばんは。
無意識のうちに心のバランスが崩れていて、ある日急にそれが体の症状として現れて、それまでのストレスや自分の性格に気づくことってありますね。
案外、自分のことを本当にわかっている人は少ないのかも。

一直線に突き詰めることなく、休んだり道草したり他の道へそれていったりしながら心のバランスを回復する余裕が身に付くなら、年を取ることもそう悪くないなと思います。
思い入れのない人生は寂しいですから、夢中になれることは深く掘り下げて、でもこれはギブアップした方がよさそうと気づいたら後引かずにさっと撤退する……そんなふうに賢く生きていけたらいいのですけれど、幾つになっても難しいですね。(^_^;)
[ 2011/10/03 21:17 ] [ 編集 ]
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